GHQ(General Health Questionnaire)

用途

精神的および身体的症状の評価
 

診療報酬点数

80点
 

評価者

患者による自己記入式
 

評価項目

一般的疾患傾向、身体的症状、睡眠障害、社会的活動障害、不安と気分変調、希死念慮とうつ傾向など

 

概要

GHQとは

GHQは、1972年にGoldbergらにより開発された、主として神経症患者の症状把握や評価・発見に有用な評価尺度である1。これまでに38言語に翻訳され、妥当性と信頼性が認められている。原版は60項目で作成されたが、短縮版として、30項目で構成されるGHQ30、28項目で構成されるGHQ28、および12項目で構成されるGHQ12が作成されており、中でもGHQ28が最も広く使用されている。日本語版(GHQ60)は1985年に中川らにより作成され、日本文化科学社から出版されている2
原版および短縮版はそれぞれ以下の用途で使用される。
GHQ60:神経症患者の症状把握や発見のためのスクリーニング
GHQ30:一般的疾患傾向、身体的症状、睡眠障害、社会的活動障害、不安と気分変調、希死念慮とうつ傾向の評価
GHQ28:身体的症状、不安と不眠、社会的活動障害、うつ傾向の評価
GHQ12:時間をかけられない調査研究など

■評価方法

各項目で設定されている「2~3週間前から現在までの健康状態に問題があるかどうか」についての質問に対して4段階で評価し、その合計点により判定する。

■評価時間

実施時間5~10分


連絡先

  • 日本語版

    株式会社日本文化科学社


 

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参考文献

  1. Goldberg DP. The Detection of Psychiatric Illness by Questionnaire, Maudsley Monograph, No. 21. London, UK. Oxford University Press, 1972.
  2. 中川泰彬, ほか. 日本版GHQ精神健康調査票手引. 日本文化科学社. 1985.