用途
身体的症状および精神的症状の評価
診療報酬点数
80点
評価者
患者による自己記入式
評価項目
身体的症状12区分、精神的症状6区分
概要
■CMIとは
CMIは、1949年にCornell UniversityのBrodmanらにより作成された、yes/noで回答する195項目から構成される健康調査票である1。身体・精神両面の自覚症状を比較的短時間で調査することを目的に開発された。その日本語版は、1972年に金久らにより作成された2。質問票は、身体的項目12区分と精神的項目6区分で構成されており、日本語版では、男性用で16項目、女性用で18項目がオリジナル版から追加され、それぞれ211項目と213項目となっている。
質問事項は専門的な用語が含まれず分かりやすい表現となっているため、広範囲の人々に実施可能である。また、各項目は日常臨床での問診内容と一致するように作成されているほか、患者の主観の介入が好ましくない質問項目については、客観的判断に基づく回答が得られるように質問文が工夫されている。
CMIでは患者の有する自覚症状が自己記入式で把握できるため、各診療科における診断の補助手段として利用可能であり、また外来診療における症状の聴取漏れ防止にも役立つ。加えて、身体的症状を訴えている患者に対して使用すると精神的症状も併せて評価されるため、患者の心理面の状態把握に役立つほか、学校や職場での心身両面の健康管理にも活用が可能である。
■評価方法
身体的項目12区分(目と耳、呼吸器系、心臓脈管系、消化器系、筋肉骨格系、皮膚、神経系、泌尿生殖器系、疲労度、疾病頻度、既往歴、習慣)および精神的項目6区分(不適応、抑うつ、不安、過敏、怒り、緊張)についての質問に対して、「はい」「いいえ」で回答する。「はい」と回答した項目数を区分ごとで合計し、得点を算出する。
区分ごとの得点を表で整理することで、自覚症状が集中している区分を評価することができる。
神経症の評価には神経症判別図を使用し、心臓脈管系、疲労度、疾病頻度の得点の合計(男性用は0~29点、女性用は0~30点)、および不適応、抑うつ、不安、過敏、怒り、緊張の得点の合計(0~51点)をそれぞれ図中の縦軸と横軸の値とし、図の4領域の中からその交叉点が属する領域を求めることで神経症を有する可能性の高さを判定する2。
■評価時間
実施時間15~20分、整理時間3分
連絡先
- 日本語版
株式会社 三京房
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